モルタルアートワークショップ-造形教室2日目

モルタルアート造形教室を開催しました

・二日目、着色

二日目の工程は着色とエイジング、そして仕上げになります。
着色には水性の塗料を使います。水性塗料によるモルタルへの着色は絵の具を使って絵を描くような感覚ですので、小学校の頃を思い出してもらえれば大丈夫。
自宅で行う場合には専用の塗料ではなく絵の具でも問題ありません。

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専用のスミスカラー
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バックサイドには沢山のカラーが並んでます

着色の工程としては、最初に白(ホワイト)を薄く全体に大まかに塗っていきます。それが乾いたら各オブジェクト(木やレンガ等)を塗っていきます。
尚、細かい部分(ボルトなど)は後から塗ります。また影や風化した感(エイジング)についても後で行います。

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着色の説明を行う高薮氏

・スプレーを使い水で伸ばす

全体を塗っていきカラーを載せていきますが、紙に書く場合とは違いスムーズには筆がすべりません。
そこでこの様に水をスプレーで吹きかける事で、カラーがモルタルの細かい目に入っていき広がっていきます。
これをウェス(布)でふき取ったり拭ったりして徐々に広げていきます。

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スプレーで水を掛けてにじませます
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水分を含んだ部分をウェスでふき取り伸ばします

影についてはカラーの黒を入れていきますが、これは非常に強い色です。ですのでこれも少しだけ着色しスプレーで広げていきます。
こうして徐々に徐々にとレンガや木が出来ていきます

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全体を塗ります
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影を滲ませます
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細かい木目を塗ります

・文字を入れたい

今回の講習では文字を入れたいという要望がありました。そこで、木やドアに文字を入れていきます。
文字を入れる場合、通常は手書きでもできますが、今回はステンシルを使って味のある文字を入れていきます。
もちろん、文字もにじませたりしつつより一層の風合いを出していきます。
味わいといえば木材を固定する留め具。ここには大抵六角ボルトが使われていて、風化すると錆が浮き出てきます。これらの塗り(=エイジング)処理も行っていきます。

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ステンシルを使って
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このような文字が浮かびます
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こちらは小さい文字を
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とても細かい作業です

・仕上げ作業

最後にハイライト(=ホワイト)の処理をして完成となります。
今回は2月という寒い時期に行われましたのでモルタルも着色も乾きにくく、随所にドライヤーを使う場面がありましたが実際に現場でもそのように処理を行います。
また、夏場では逆に早く乾いてしまいますので、素早く作業を行わないとなりません。
季節によって混ぜる水の量なども変わってきますので、教室も現場も臨機応変に対応しないとならないのが、このモルタルアートの難しいところでもあります。

・最後には記念撮影と修了証の授与

講習生のみなさんお疲れ様でした。土曜、日曜と二日間に渡っての講習で出来上がった作品と一緒に記念写真を撮りました。
また、無事に講習を終えた証として、終了証を授与させていただきました。
今後の現場での活動で迷った際にはこの終了証を見て講習を思い出して頂ければと思います。

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作品と共に記念撮影
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終了証を貰いました

・出来上がった作品はこちら

左側が着色前、右が着色後です。
最初の作品は木、レンガ、岩とオーソドックスな作品になっています。
木に入った1945の文字、そうこの建物は1945年に造られたというイメージだそうです。

着色前
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着色後の存在感

続いての作品は木目に文字をあしらってオシャレな味わいになっています。
上の作品と比べると木の風化の仕方や木目の色、ボルトの錆び方などそれぞれの違いが出ています。
このように職人さん一人ひとりの個性が作品として成るところがモルタルアートの面白さでもあり、また難しいところでもあります。
同じモチーフで作成しても一つとして同じ作品には仕上がりません。

造形直後の木目
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岩が飛び出てきそうですね

そしてこちらの作品はとても個性的なデザインとなっています色褪せた木の扉とレンガという組み合わせはまるでファンタジーの世界のようですね。

造形直後の作品
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ドアの先には何があるのでしょう

・誰でもがアーティストに

今回参加いただいた講習生のみなさんはこの様な造形モルタルを経験したことがない人達でした。
それでもたった二日間でこのように素晴らしい作品を仕上げることができました。
現場での実践的な講習となりましたが、素人でも分かりやすくまた楽しく造形を堪能できますので、新しいスキルを身に着けたいという工務店さんや現場の方、趣味でモルタル造形で置物を造ってみたいという主婦の方等々、次回の講習でお待ちしております。

モルタルアート、造形教室の詳細はこちらまで
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モルタル造形の教室を探してたらたどり着きました。是非また教室をやってください!
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