2022/07/06
6月のモルタルアートワークショップ
・6月25日、26日に開催しました
おかげさまで6月のモルタルアートワークショップですが無事に開催することができました。
プロの為にご用意している当コースですが、今回はなんと全員が素人さん、しかも全員が女性による参加となりました。
コテ板やコテなど持ったことも無く果たして大丈夫なのかという不安もスタッフの頭をよぎりましたが蓋を開けてみたら、そんな心配は杞憂に終わりました。
皆さんモルタルアートに興味があったという事で、ぐいぐいと作品を作っていきました。
・1日目-座学と土台造り-
1日目は座学から始まります。モルタル造形とは?から始まり施工事例などの説明を行います。
しばし作業もなく退屈な時間です(笑い)
座学中の様子
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真剣にメモをとる生徒さん
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ムーたんもさんかしたよ
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・デザインを書き上げる
モルタルアートについての色々なお話を聞いた後は、いよいよ作成する為に下絵のデザイン作業に入ります。
各人がどのようなものを作りたいのか、頭にあるイメージを目に見える形にしていく作業です。
この下絵を基にして造形していきますのでとても大切な作業になります。
とは言え、あまり細かく書かずにざっくりとしたイメージ図で大丈夫です。
それぞれイメージを探し、書き上げます
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・人生初モルタル
イメージを書き終えたら、いよいよモルタルを使った実作業に入ります。
コテ板とコテを持って、モルタルを塗って行きます。
今回の生徒さんはプロでは無いのでコテを使うのも初めてですが、すぐに慣れて行きます。
今回はラスカットというラス網を使わずにモルタルを塗れる専用の壁面ボードを使用しているのでベース下地を塗らずにそのままデザコンを塗って行きます。
塗り方のお手本を見せる先生
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動画に撮る生徒さん
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まずはプライマーを
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綺麗に塗れているでしょうか?
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一通り塗る付けたら、少し乾くのを待ちます。
削るためには乾かさないとなりませんので、ここでお昼休憩となります。
季節や天候に左右される為この乾燥時間はまちまちですが、今回のこの日は猛暑日、熱中症警戒アラートも出ていたのでとても暑く1時間の休憩で十分に乾きました。
モルタルを塗り終わったボード とても初めてコテを使ったとは思えない出来栄えです。
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・終わりのない?削り作業
いよいよモルタルアートの醍醐味、削り作業に入ります。
モルタルを塗っただけではタダのコンクリートの塊になるだけです。
ここから、レンガや木などの造形を自分好みに行うのがモルタルアートの最大の魅力です。
どのような形のレンガや木、或いはファンタジーアニメに出てくるような扉など、実際の物から架空の物まで造れる物は無限大です。
ですので、ついつい夢中になって時間を経つのさえ忘れてしまいます。
まずは基礎となるレンガの造形
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水平器を使い綺麗にレンガを造ります
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縦の線にも水平器でTry
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レンガの後は木やプラスターを
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イメージ図を基に、それぞれの世界観をこの60cm×70cmの空間に具現化していきます。
もちろん、基礎となるレンガ、木、岩等の講習をした上でそれぞれに『造りたい物』を今回は造形してみました。
鎧窓の造形をしているところ
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こちらは重厚そうな木の板ですね
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その重厚な板に中世ファンタジー溢れる蝶番が ワクワクします
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枕木のボルトの成型をしているところです 上手く六角形になるでしょうか?
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こうして、細部にこだわって行くとどんどん時間も経ち、あっという間に1日目が終了します。
下地の必要性
ラスカットボードにモルタルを塗りつけていく際の手順ですが、通常は専用のラスを貼ってから、下地(ベース)のモルタルを施し、その上に造形用のモルタルを塗りつけていきます。
これが本来のやり方で、下地を塗った際には櫛引というテクニックでモルタル面を均していき、その上に造形用のモルタルを塗ります。
しかし今回は熱中症警戒の中での作業に加えて、まったくの素人さんの参加という事で、少し工程を割愛して、ラスカットボードに直接造形モルタルを塗りつけていきました。
ラスカットボードはもともと、台板、特殊防水被膜シート、特殊セメント凹凸層の3層からなっており、この特殊セメント層はモルタルとの密着力を高める特殊な波型加工で、在来工法のモルタル下塗り(または中塗り)までの工程を兼ねますとの説明もありますので、下地を省いても問題なく施工は行えるものです。