2022/03/03
モルタルアート造形教室を開催しました
2022年2月19日、20日に於きましてバークノア主催によりますモルタルアートワークショップが開催されました。
現在、新型コロナウイルス感染症まん延防止等重点措置が発出している関係で、業種別ガイドラインを遵守し感染対策を施した上での少人数による開催となりました。
当日は肌寒い日で、当初静かだった皆さんも徐々に講師の方と打ち解けて二日目には笑い声が時折おこり、また逆に水を打ったように静かに黙々と作品に打ち込み、最後にはモルタルアートを完成させることが出来ました。
みなさんモルタルアートの魅力にどっぷりとはまったようでとても楽しい二日間となったようです。
・一日目、座学とモルタル実習
初日の午前中は座学を中心にオリジナルのテキストでモルタルアートの事を学びます。そして、制作する作品をどのようなデザインにするかをスケッチしてイメージを沸かせます。
作品を手に説明をする講師の高薮氏
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スケッチをする高薮氏
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・デザインを書き終わったら、いよいよモルタルを扱います
今回作成する壁に見立てた板へまずはベースになるモルタルを均等に塗りつけます。このベースがある程度乾いたら、そこへデザイン用のモルタルを塗って行きます。
このモルタルを塗る作業には左官コテを使います。なれないと落としたりしてしまいますが、慣れるとなかなか楽しい作業です。
ベースの上にデザコンを塗る生徒さん
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慣れない手つきで大変です
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・大まかなデザインにはスタンプを!
デザイン用のモルタルを塗り終わったら大まかなデザインを施して行きます。
木目や岩の肌質感を作成していきますが、この作業を手作業で行うには非常に細かい部分もありまた実際の現場では広大は面を処理しなければならない場面もあり、ゆっくりしていてはモルタルが乾いてしまいます。
そこでこの作業を簡略化するために、これらにはスタンプを使います。
専用のスタンプがありますので、まずはこのスタンプを使ってある程度の質感をスケッチを参考に施していきます。
・レンガを造形
レンガの作成は本来であれば、実寸法の横幅21cm、縦10cmのJIS規格に基づく大きさで造形するのが理想ですが、当然現場でサイズを図っていては日が暮れてしまいます。
そこで、これも簡単に作成するために水平器を使って行います。どう使うかは講習にて……
スタンプで木目を付ける
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水平器でレンガを形造る
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ミリ単位に調整します
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細かい部分は手で堀リ進めます
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・終わらない造形作業
全体の造形が出来上がってきたら、細かい木目や影の部分、レンガの目地や風化した質感等出すために、削ったり或いは削ったモルタルをこねて塗りつけたりとまるで粘土細工をするような感じで作品に施します。
このデザイン用のモルタルは通常のモルタルと違い細かい粒子からできていますのでとても繊細なデザインを行いやすくなっているのです。
スケッチを横目にみなさんしっかりと自分の世界観を作っていきます。
真剣なまなざしで作品と向き合う生徒さん
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黙々と作業をしているといつの間にか誰もしゃべらなくなってあっという間に時間が経ちます。気が付くと19時まで作業をしていました。
教室の予定は17時でしたが、自社運営ですので延長しても問題ありません。皆さん納得行くまで造形を楽しんでいただけます。
初日が終わり、造形も形になってきました。
それぞれスケッチと初日終了時の完成品です
みなさん、スケッチと比べてとても良い作品になっています。
Aさんの作品木目、岩、プラスターそしてレンガを使った基本的な造形となっています。木には留め具もあり着色が楽しみです。
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Aさんの作品
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Aさんのスケッチ
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Bさんの作品こちらはスケッチでは3つの木材ですが、実際には2つになってます。全体のバランスや大きさ感などは実際にやってみて分かることが多いようです。
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Bさんの作品
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Bさんのスケッチ
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Cさんの作品こちらは扉を配置したとても個性的な作品です。着色でどうなるのか楽しみですね。
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Cさんの作品
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Cさんのスケッチ
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初日が終わり、次回はいよいよ着色とエイジング処理となります。
明日までにしっかりと乾くように……