モルタルアート造形教室 2022年6月 2日目

6月のモルタルアート(モルタル造形)ワークショップ2日目

・26日、教室2日目-着色-

二日目は着色になります。

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着色について説明を行う高薮講師

着色の工程は、まず通常にそれぞれのオブジェクトの色を塗って行きます。
全体を塗り終えるとエイジング処理を行い、錆びれ感や朽ちた感じを施します。

ボルトや細部、レンガの目地なども塗って行きます。

最後に影、ハイライトのホワイトを入れると完成になります。

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全体を塗ったところ
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黙々と着色作業を行う生徒の皆さん
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まるでファンタジー世界の扉です
ハリーポッターが出てきそうですね!
こちらの作品は、木、岩、レンガ、そしてプラスターとモルタルアートにおけるデザインの基本がすべて入っています。
 岩には作者さんの個性をいかして青い岩を造りたいとの事で一つだけ青系の色を配色しました。とても素敵な岩になりました。
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青い岩がアクセントに

・2日目も時間となり無事に終了?

終了時刻の15時を迎えたところです。
とても暑かった初日、そして2日目を無事に終えて、みんなで記念撮影をしました。

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左手前から主催バークノアの岩坂社長、生徒さん、高藪講師、生徒さん、生徒さん

・ここからが本領発揮?

講習は15時までなのですが、色々と熱中するあまり、文字を書きたい、もう少しエイジングをしたいという要望があり、そのまま作業を続行しました。
幸いにも講習場所は自社の作業場なので参加者様の時間の許す限り作業をすることができます。

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ステンシルで文字の着色
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表札代わりにオリジナルデザインの文字

とても素敵な仕上がりになりました。

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LADYBUG(テントウムシ)の文字からせっかくなのでテントウムシを後から造形してみました。残念ながら着色時間がありませんでしたので、こちらは宿題に(^^;

・おまけ

今回の生徒さんの中にパンの造形をしてみたいという方がいました。そこで講師が特別にクロワッサンを作ってみたところです。 99

・今後のモルタル教室

今回もプロコースとして開催しましたこのモルタルアートワークショップですが、今後も毎月最終週の土日にモルタルアートワークショップ、通称モルタル教室を開催してきますので、新しい趣味にご興味があればぜひご参加ください。
 尚、今後は一般向けのプログラムもご用意してよりたくさんの方の参加し易い教室を目指してまいります。

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モルタル造形教室 2022年6月

6月のモルタルアートワークショップ

・6月25日、26日に開催しました

おかげさまで6月のモルタルアートワークショップですが無事に開催することができました。
プロの為にご用意している当コースですが、今回はなんと全員が素人さん、しかも全員が女性による参加となりました。

コテ板やコテなど持ったことも無く果たして大丈夫なのかという不安もスタッフの頭をよぎりましたが蓋を開けてみたら、そんな心配は杞憂に終わりました。

皆さんモルタルアートに興味があったという事で、ぐいぐいと作品を作っていきました。

・1日目-座学と土台造り-

1日目は座学から始まります。モルタル造形とは?から始まり施工事例などの説明を行います。
しばし作業もなく退屈な時間です(笑い)

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座学中の様子
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真剣にメモをとる生徒さん
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ムーたんもさんかしたよ

・デザインを書き上げる

モルタルアートについての色々なお話を聞いた後は、いよいよ作成する為に下絵のデザイン作業に入ります。
各人がどのようなものを作りたいのか、頭にあるイメージを目に見える形にしていく作業です。
この下絵を基にして造形していきますのでとても大切な作業になります。
とは言え、あまり細かく書かずにざっくりとしたイメージ図で大丈夫です。

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それぞれイメージを探し、書き上げます

・人生初モルタル

イメージを書き終えたら、いよいよモルタルを使った実作業に入ります。 コテ板とコテを持って、モルタルを塗って行きます。 今回の生徒さんはプロでは無いのでコテを使うのも初めてですが、すぐに慣れて行きます。

今回はラスカットというラス網を使わずにモルタルを塗れる専用の壁面ボードを使用しているのでベース下地を塗らずにそのままデザコンを塗って行きます。

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塗り方のお手本を見せる先生
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動画に撮る生徒さん
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まずはプライマーを
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綺麗に塗れているでしょうか?

一通り塗る付けたら、少し乾くのを待ちます。
削るためには乾かさないとなりませんので、ここでお昼休憩となります。
季節や天候に左右される為この乾燥時間はまちまちですが、今回のこの日は猛暑日、熱中症警戒アラートも出ていたのでとても暑く1時間の休憩で十分に乾きました。

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モルタルを塗り終わったボード
とても初めてコテを使ったとは思えない出来栄えです。

・終わりのない?削り作業

いよいよモルタルアートの醍醐味、削り作業に入ります。
モルタルを塗っただけではタダのコンクリートの塊になるだけです。
ここから、レンガや木などの造形を自分好みに行うのがモルタルアートの最大の魅力です。
どのような形のレンガや木、或いはファンタジーアニメに出てくるような扉など、実際の物から架空の物まで造れる物は無限大です。
ですので、ついつい夢中になって時間を経つのさえ忘れてしまいます。

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まずは基礎となるレンガの造形
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水平器を使い綺麗にレンガを造ります
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縦の線にも水平器でTry
レンガの後は木やプラスターを

イメージ図を基に、それぞれの世界観をこの60cm×70cmの空間に具現化していきます。 もちろん、基礎となるレンガ、木、岩等の講習をした上でそれぞれに『造りたい物』を今回は造形してみました。

鎧窓の造形をしているところ
こちらは重厚そうな木の板ですね
その重厚な板に中世ファンタジー溢れる蝶番が
ワクワクします
枕木のボルトの成型をしているところです
上手く六角形になるでしょうか?

こうして、細部にこだわって行くとどんどん時間も経ち、あっという間に1日目が終了します。

下地の必要性

ラスカットボードにモルタルを塗りつけていく際の手順ですが、通常は専用のラスを貼ってから、下地(ベース)のモルタルを施し、その上に造形用のモルタルを塗りつけていきます。

これが本来のやり方で、下地を塗った際には櫛引というテクニックでモルタル面を均していき、その上に造形用のモルタルを塗ります。

しかし今回は熱中症警戒の中での作業に加えて、まったくの素人さんの参加という事で、少し工程を割愛して、ラスカットボードに直接造形モルタルを塗りつけていきました。

ラスカットボードはもともと、台板、特殊防水被膜シート、特殊セメント凹凸層の3層からなっており、この特殊セメント層はモルタルとの密着力を高める特殊な波型加工で、在来工法のモルタル下塗り(または中塗り)までの工程を兼ねますとの説明もありますので、下地を省いても問題なく施工は行えるものです。

モルタルアートワークショップ-造形教室2日目

モルタルアート造形教室を開催しました

・二日目、着色

二日目の工程は着色とエイジング、そして仕上げになります。
着色には水性の塗料を使います。水性塗料によるモルタルへの着色は絵の具を使って絵を描くような感覚ですので、小学校の頃を思い出してもらえれば大丈夫。
自宅で行う場合には専用の塗料ではなく絵の具でも問題ありません。

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専用のスミスカラー
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バックサイドには沢山のカラーが並んでます

着色の工程としては、最初に白(ホワイト)を薄く全体に大まかに塗っていきます。それが乾いたら各オブジェクト(木やレンガ等)を塗っていきます。
尚、細かい部分(ボルトなど)は後から塗ります。また影や風化した感(エイジング)についても後で行います。

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着色の説明を行う高薮氏

・スプレーを使い水で伸ばす

全体を塗っていきカラーを載せていきますが、紙に書く場合とは違いスムーズには筆がすべりません。
そこでこの様に水をスプレーで吹きかける事で、カラーがモルタルの細かい目に入っていき広がっていきます。
これをウェス(布)でふき取ったり拭ったりして徐々に広げていきます。

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スプレーで水を掛けてにじませます
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水分を含んだ部分をウェスでふき取り伸ばします

影についてはカラーの黒を入れていきますが、これは非常に強い色です。ですのでこれも少しだけ着色しスプレーで広げていきます。
こうして徐々に徐々にとレンガや木が出来ていきます

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全体を塗ります
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影を滲ませます
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細かい木目を塗ります

・文字を入れたい

今回の講習では文字を入れたいという要望がありました。そこで、木やドアに文字を入れていきます。
文字を入れる場合、通常は手書きでもできますが、今回はステンシルを使って味のある文字を入れていきます。
もちろん、文字もにじませたりしつつより一層の風合いを出していきます。
味わいといえば木材を固定する留め具。ここには大抵六角ボルトが使われていて、風化すると錆が浮き出てきます。これらの塗り(=エイジング)処理も行っていきます。

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ステンシルを使って
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このような文字が浮かびます
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こちらは小さい文字を
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とても細かい作業です

・仕上げ作業

最後にハイライト(=ホワイト)の処理をして完成となります。
今回は2月という寒い時期に行われましたのでモルタルも着色も乾きにくく、随所にドライヤーを使う場面がありましたが実際に現場でもそのように処理を行います。
また、夏場では逆に早く乾いてしまいますので、素早く作業を行わないとなりません。
季節によって混ぜる水の量なども変わってきますので、教室も現場も臨機応変に対応しないとならないのが、このモルタルアートの難しいところでもあります。

・最後には記念撮影と修了証の授与

講習生のみなさんお疲れ様でした。土曜、日曜と二日間に渡っての講習で出来上がった作品と一緒に記念写真を撮りました。
また、無事に講習を終えた証として、終了証を授与させていただきました。
今後の現場での活動で迷った際にはこの終了証を見て講習を思い出して頂ければと思います。

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作品と共に記念撮影
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終了証を貰いました

・出来上がった作品はこちら

左側が着色前、右が着色後です。
最初の作品は木、レンガ、岩とオーソドックスな作品になっています。
木に入った1945の文字、そうこの建物は1945年に造られたというイメージだそうです。

着色前
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着色後の存在感

続いての作品は木目に文字をあしらってオシャレな味わいになっています。
上の作品と比べると木の風化の仕方や木目の色、ボルトの錆び方などそれぞれの違いが出ています。
このように職人さん一人ひとりの個性が作品として成るところがモルタルアートの面白さでもあり、また難しいところでもあります。
同じモチーフで作成しても一つとして同じ作品には仕上がりません。

造形直後の木目
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岩が飛び出てきそうですね

そしてこちらの作品はとても個性的なデザインとなっています色褪せた木の扉とレンガという組み合わせはまるでファンタジーの世界のようですね。

造形直後の作品
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ドアの先には何があるのでしょう

・誰でもがアーティストに

今回参加いただいた講習生のみなさんはこの様な造形モルタルを経験したことがない人達でした。
それでもたった二日間でこのように素晴らしい作品を仕上げることができました。
現場での実践的な講習となりましたが、素人でも分かりやすくまた楽しく造形を堪能できますので、新しいスキルを身に着けたいという工務店さんや現場の方、趣味でモルタル造形で置物を造ってみたいという主婦の方等々、次回の講習でお待ちしております。

モルタルアート、造形教室の詳細はこちらまで

モルタルアート造形教室1日目

モルタルアート造形教室を開催しました

2022年2月19日、20日に於きましてバークノア主催によりますモルタルアートワークショップが開催されました。
現在、新型コロナウイルス感染症まん延防止等重点措置が発出している関係で、業種別ガイドラインを遵守し感染対策を施した上での少人数による開催となりました。

当日は肌寒い日で、当初静かだった皆さんも徐々に講師の方と打ち解けて二日目には笑い声が時折おこり、また逆に水を打ったように静かに黙々と作品に打ち込み、最後にはモルタルアートを完成させることが出来ました。

みなさんモルタルアートの魅力にどっぷりとはまったようでとても楽しい二日間となったようです。

・一日目、座学とモルタル実習

初日の午前中は座学を中心にオリジナルのテキストでモルタルアートの事を学びます。そして、制作する作品をどのようなデザインにするかをスケッチしてイメージを沸かせます。

作品を手に説明をする講師の高薮氏
スケッチをする高薮氏

・デザインを書き終わったら、いよいよモルタルを扱います

今回作成する壁に見立てた板へまずはベースになるモルタルを均等に塗りつけます。このベースがある程度乾いたら、そこへデザイン用のモルタルを塗って行きます。

このモルタルを塗る作業には左官コテを使います。なれないと落としたりしてしまいますが、慣れるとなかなか楽しい作業です。

ベースの上にデザコンを塗る生徒さん
慣れない手つきで大変です

・大まかなデザインにはスタンプを!

デザイン用のモルタルを塗り終わったら大まかなデザインを施して行きます。

木目や岩の肌質感を作成していきますが、この作業を手作業で行うには非常に細かい部分もありまた実際の現場では広大は面を処理しなければならない場面もあり、ゆっくりしていてはモルタルが乾いてしまいます。

そこでこの作業を簡略化するために、これらにはスタンプを使います。

専用のスタンプがありますので、まずはこのスタンプを使ってある程度の質感をスケッチを参考に施していきます。

・レンガを造形

レンガの作成は本来であれば、実寸法の横幅21cm、縦10cmのJIS規格に基づく大きさで造形するのが理想ですが、当然現場でサイズを図っていては日が暮れてしまいます。

そこで、これも簡単に作成するために水平器を使って行います。どう使うかは講習にて……

スタンプで木目を付ける
水平器でレンガを形造る
ミリ単位に調整します
細かい部分は手で堀リ進めます

・終わらない造形作業

全体の造形が出来上がってきたら、細かい木目や影の部分、レンガの目地や風化した質感等出すために、削ったり或いは削ったモルタルをこねて塗りつけたりとまるで粘土細工をするような感じで作品に施します。

このデザイン用のモルタルは通常のモルタルと違い細かい粒子からできていますのでとても繊細なデザインを行いやすくなっているのです。

スケッチを横目にみなさんしっかりと自分の世界観を作っていきます。

真剣なまなざしで作品と向き合う生徒さん

黙々と作業をしているといつの間にか誰もしゃべらなくなってあっという間に時間が経ちます。気が付くと19時まで作業をしていました。

教室の予定は17時でしたが、自社運営ですので延長しても問題ありません。皆さん納得行くまで造形を楽しんでいただけます。

初日が終わり、造形も形になってきました。

それぞれスケッチと初日終了時の完成品です

みなさん、スケッチと比べてとても良い作品になっています。

Aさんの作品

木目、岩、プラスターそしてレンガを使った基本的な造形となっています。木には留め具もあり着色が楽しみです。
Aさんの作品
Aさんのスケッチ

Bさんの作品

こちらはスケッチでは3つの木材ですが、実際には2つになってます。全体のバランスや大きさ感などは実際にやってみて分かることが多いようです。
Bさんの作品
Bさんのスケッチ

Cさんの作品

こちらは扉を配置したとても個性的な作品です。着色でどうなるのか楽しみですね。
Cさんの作品
Cさんのスケッチ

初日が終わり、次回はいよいよ着色とエイジング処理となります。

明日までにしっかりと乾くように……

モルタルで暖炉とは?!

今回はモルタルアートによる施工事例の一環として、部屋に暖炉を作成したのでそれを見てみます。

施工場所は、床板張りの掘りごたつのある洋室です。こちらの角の部分に暖炉を設置します。

暖炉はあらかじめバークノアの工房<バークノアエアベース>にて作成しています。 それを持ち込んで、セッテイングします。

据え付けを慎重に行うと柱の部分にぴったりとはまります。その後、煙突部分を現場で施工します。 尚、壁のレンガ部分はクロスを貼っています。 レンガの家と暖炉、本来なら施工も値段も、そして何より都会の真ん中でこの様な物件に住むなんて普通は大変ですがモルタルアートならこの様な施工も簡単に、そして安価に出来るのです。
こちらが完成した暖炉です。中で燃えているのは、電気ログヒーターという電気の暖房器具です。この機器は炎の揺らぎを再現するので、鑑賞にも耐えうる商品となっています。 (実際に炎は出ていないので燃えることはありません)
皆さんも暖炉や囲炉裏など部屋に置いてみてはいかがでしょうか? バークノアではご希望にそったモルタルアート、お部屋に沿った演出をお届けします。

プロフィール

Barknoah since1997

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株式会社 バークノア

〒176-0011
東京都練馬区豊玉上2-12-7

練馬区豊玉にあるアンティーク・ヴィンテージ・モダンデザインの空間造りを得意とする建築会社です。リフォーム・リノベーション・新築の御相談から施工まで承ります。


詳細はhttps://barknoah.comまで。

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